PC-9821Na9

2003年秋、受注生産も終了したというNEC98シリーズだが、完全さらば・・かと思いきや、以前、Nr13と一緒にもらった PC-9821Na9 をなんとか復活させた。 PC-9821Na9

9821Na9とは、ペンティアム90MHzのノート機(1995年11月発売)で、メモリは48MB積んである。
これを苦労してバラし、PLL ICである MK1437-02S の 脚(10番ピン)あげ(基板にハンダづけされているICのピンを外す) でクロックアップ改造。100MHz化した。

また、HDDは、「トラック0が不良です」のエラーでFORMATすらできない状態であったが、FDISKでの領域確保で、先頭1MBだけ別に確保し、この領域をUNUSEDにしてしまうことで、1MB損するものの残りの領域全部のFORMATに成功*1した。
ま、爆弾抱えてるようなものだが、どうせサブマシン。データもSAVEしないし、思い切って行け!・・ってね。

というわけで、Na9は復活したのだが、どーせAp2改 並の性能だろう・・と思ってたら、ベースクロックは66MHzとAp2の2倍なこともあってか、これが結構使えるのである。
グラフィックはTridentだが、800×600で65536色使え、しかも液晶はTFT。さらにステレオ・スピーカも搭載している。
現在は、Mozilla Firefox 1.0によるWebブラウジング用と、Winamp5によるMP3プレーヤとして元気に動いている。

なお、WinAmpについては、出力プラグインを通常(同梱)の waveoutput-plugin から下記のものに変更している。
これで音質も向上し、CPU100MHz機でも音飛びがほとんどなくなる。

Low-latency waveOut plugin v1.11
http://home.hccnet.nl/th.v.d.gronde/dev/fastwave/

旧型低速機でなければ、これを使う必要はなく、ASIOプラグインなどを使うのがいいだろう。

*1 7か月後、なんの前ぶれもなく書き込み不能になり、カランコロンと鬼太郎のような音を出してHDDはお亡くなりになりました。まあ、こんなものだろう。1年も保つなどという過大な期待を抱いてはいけないのであります。・・・というわけで、ジャンクのHDDを拾ってきて再復活。


さて・・・3年半にわたって主にmp3プレーヤとして使い続けてきたこのマシン、2007年2月、ついに隠居のときがやってきた。これで本当の非常用として押入の奥で待機ということになる。
mp3プレーヤ・ソフトとして使っているWinampが音飛びするようになってしまったのだ。バージョンUPのたびに機能修正が入り、重くなってしまったのだと思われる。次に起動するのはいつのことだろう、もしかして、永久にないかも・・・・


復活のNa9

2008年10月、PC-9801NSの完全引退→廃棄にともない、Na9をアマチュア無線のLOG用として使うことにした。
HDDをFORMATしなおして、NEC版MS-DOS 6.2を入れ、ついでにFreeBSD 4.11とのデュアルブートにしてあるが、大した意味はない。(^^;)

どうでもいいが、移動運用PCとしては重すぎるし、スピーカ込みのパネルがでかいのでクルマの中では使いにくい。
おまけに、液晶ディスプレイの解像度がなまじ高いだけに、600*400の画面が小さくて困るのであった。

クロックアップしているせいか、発熱も少し気になる。デフォルトの90MHzに戻した方がいいかもしれない。

この Na9改は、2009年4月まで正常動作していたが、8月になって電源入れてもHDDアクセスできず、BIOS画面すら出ないというダンマリモードから復帰できなくなって、とうとう引退


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