JARL 6m and Down Contest 2003
including data of former 6&D

2001、2002と仕事のため不参加だった6&DOWNなのだが、来年2004も仕事で不参加の可能性が高く、今年参加しなければ 4年連続不参加になってしまう・・・これは避けたい・・・ということで、体調イマイチだったが元気を出して移動することにした。

移動地点は、昨年 FDで地獄を見たPN90XK(秋田県山本郡八森町 池の台林道)である。
やはり、Esを期待すると北に向かうしかない。Esが出ないと悲惨なので、今回はいつもの場所からさらに標高約400m強まで登って、Es無しの場合の保険とした。(青森県境まで約250m)
なお、北海道については、白神山地に阻まれてダイレクトでは無理なため、バックスキャッタに期待することになる。

林道は工事中らしく、さらに上まで続いているようだったが、あまり上まで行くと南方向が山陰に入ってしまう。このため、林道の途中の少し広くなっているスペースに陣取った。(なお、この林道は一部舗装してあり、楽に登れる)
坂の途中でもあるため、マストの垂直出しにはちょっと手間取ったが、砕石を利用してなんとかクリア。

さて、前回(2002ACAG)8エレが壊れたと書いたが、実は出発のときまで、そのことをすっかり忘れていたのである。
どういう状況かというと、まずリフレクタが2cmほど長くなってしまっている。これは、エレメントを引っこ抜こうとして引っ張ったら、2cm引っ張ったところで抜けなくなってしまったのだ。さらに、第5ディレクタはポッキリ折れてしまっている。

ががーーーん!・・・しかし、ここであわてたり、意気消沈してはいけない。
まずリフレクタだが、これはこのまま使うことにした。2cmくらい長くてもなんとかなるだろう。で、問題はディレクタの方だ。こちらは以前使っていた同一メーカの7エレの残骸から似たような長さのエレメントを見つくろった。こちらは3cmくらい短い。
リフレクタが短くてディレクタが長いのなら、ちょいと問題もあろうが、逆だからまあなんとかなるだろう・・・と考えたのである。いずれにしても、しこしこ修繕している時間はなかった。

(後でMMANAで計算させてみたら、フロントゲインで-0.01dB、F/B比で-1.2dBの悪化にとどまっていた。ディレクタが長くリフレクタが短い場合は、悪化の度合いが増した。うーむ、やはり素性のいい設計のアンテナは、ちょいと寸法がズレても性能劣化は大したことないのだなぁ・・自画自賛・・ぬへへ)

現地へ向かっている途中でMobileからJD1(父島)とQSO(SSB)できるなど、CONDXはよさげであったが、時間とともにバンドは静かになってくる。
設営完了後、ビールをやりつつバンド状況を偵察。Esは確かに出ているが、爆発状態ではない。

21時、コンテスト開始。とりあえず様子見で呼ぶ方に回ると、いきなり愛知が取れる。今までにないパターンだ。初っぱなから14局14マルチ。しかし伸びず、開始後1時間で21局とふるわない。しかも、いつのまにかEsは消滅。
22時からCWに移行。ここでJD1とでき貴重なマルチ(48)をGETする。しかし、後は 0、1、7のみ。23時台に18がとれるが、傾向は同じで伸びてくれない。

CQを連発しても、まったく呼ばれず、Sメータを強力に振らす局を呼んでもリトライが激しい。マジで8エレが(やっぱし)オカシイのでは・・・と、こりゃ疑うよなぁ。
けっきょく、開始3時間で53局とぜんぜんダメダメ状態。このままでは危うい。

2時間ちょいの仮眠後、05時起床。しかし、CONDXは動かず、あいかわらず伸びない。

07時台に入り、ようやくバックスキャッタで北海道ができる。CONDXも動きだし、0730あたりからEsが出はじめる。08時台は3、4、5、6とできるようになり、1分間に3局という局面もあったが、まだ爆発しない。
気温もそんなに上がらないし、今年はなんか変?

09時、SSBでのCQに応答が無くなったところでCWにQSY。ここからがすごかった。ほぼ1分1局のペースで1時間半にわたって呼ばれ続けたのである。(これで「スゴイ」というくらいなので、Es無しでの北東北からのコンテスト参加がいかに「忍」であるのかおわかりだろう)
はっきりいって、CWでこんなに呼ばれたことはない。しまいにゃキーイングが怪しくなってくるのであった。もし、これがSSBだったら、QSOレートはもっと上がったのではないか。なんたってJA7KPIのCWの実力は、送受信ともぜんぜん大したことないのである。

11時台はレートが半分くらいに落ちたが、ONE DAY WAJA にあとひとつ島根を残すのみとなった(また島根かよ)。12時台にはバンド内もだいぶ静かになってきたが、ここで北海道が立て続けに取れ、マルチ4個をGET。
以前は、局数稼ぎよりもWAJAを完成したくて必死こいてマルチを探したこともあった(6D95 6DQ5ぢゃないよ。結局WAJA完成・・しかしコンテストでは入賞ならず)が、最近の島根はちょっと望み薄だなぁ・・・と、マルチ探しはあきらめることにした。

昼過ぎから一度落ちたCONDXが回復せず、あとはそのままコンテスト終了・・というのは他のコンテストではよくある展開なので、これで終わりかなあ・・と思ってたら、いきなり爆発の第二弾がやってきた。

局数、マルチに関しては下表(上段=局数 下段=マルチ)のとおり。

なんと、13時からほぼ1時間にわたって、今度はSSBで呼ばれ続けたのである。やはりSSBのほうがレートが高い。しかし、この間のマルチ増は北海道の1つのみ。島根から呼ばれるのを期待していたが、ダメだった。
14時台にはいって、とたんにCONDXが悪化。CWに移行するが、続かない。あとは落ちるばかりで、最後の30分のQSOは、たった3局。

エリアごとの局数は下記のとおり。

開始当初は最低記録か・・と危ぶまれたKPIであったが、終わってみれば、2、3エリアは過去最高の出来高を記録。総局交信数は400局を超え、2万点の大台に乗ってしまったのである。

なお、CWでのQSOは 134。おぉ、こいつは新記録だ。
キーイングの下手さかげんを再び暴露してしまったが(PCによるキーイングは使わないと決めている)、このCWでの稼ぎが順位にどう影響するか・・・
しかし、情報を漁ってみると、どうも全国的にCONDXは良かったらしく、マルチ50はアタリマエという状況のようである。そうなると、北海道のマルチをかなり取り逃がしているKPIなどはお呼びじゃない・・・という感じなんだろーなー。はっはっ・・は・・・・
北海道のマルチを重視するなら、田代町とかの方がロケーションは良い。しかし、CONDXが上がらない場合、田代町ではJA1,2エリア方面に弱く、局数が稼げないのだ。(南方向に奥羽山脈があるためだろう)

15:00 さっさと撤収開始。今回虫に喰われたか所は、6か所と少なかったが、翌日以降に腫れてきて1週間たっても完全に治らなかった。山の虫を甘く見てはイケナイ・・・

そうそう。今回も持って行くのを忘れてしまった装備がある。
まず、「水」である。いつもは5リットルのポリタンクを持っていっているが、なぜか忘れてしまった。まあ、飲み水としては、ジュースやお茶やビールがあったのでよかったのだが、手や顔を洗えないのには困った。
それから、またしても「目覚まし時計」を忘れた。しかし、眠るときはFMラジオをつけっぱなしにしておき、無意識に時報を検出して目が覚めるらしいので、大事には至らなかった。(^^;)
その他、またまた「カメラ」も忘れた・・・そーいうわけで、このページには写真が無い。(またかよ)

JE1BMJ 日笠さんから、コンテストでのQSOのサウンドファイルをいただいた(TKS!!)のだが、BK を BC と 打ってるように聞こえるなぁ・・(^^; mp3 288kB)。
最初の応答で、QSBでフェイドアウトしていくところがいい味だしてます。(どんな味だよ^^;)