今回 50MHzでは BG5TOX*1を含めて 4局と交信できたりもしたのだが、144MHzに注力したかったため 早々とQSYすることとした。
今回 144MHz MSK144で デコードできた局は 次のとおり。
RN0JJ PN49 JR6QFV/P PM86 JR7IWL QM09 JA3XNH PM84 JA7PRV QM08 JF4TGO PM65 JR4ENY PM95 JR5JEU PM63 JK2VOC PM84 JF6CTK PM52
このうち、交信*2できたのは 次の2局。両局とも 2m MSには とてもアクティヴであり、ほぼ常連といえる。
JR5JEU 14日06時jst前 970km RN0JJ 14日19時jst過ぎ 1350km
このとき、JEU局は 3段GPだったもよう。RN0JJは Po=500Wに13エレと聞いている。*3
対して 当方のアンテナは 10エレ×2で、仰角は15度程度だった。*4
MS用に 以前使っていた 5エレを水平偏波にして設置しようと目論んでいたが、積雪や降雨があり、今回は断念した。
なぜ 低利得の5エレなのかというと、問題は ビーム幅なのである。流星は どの方向に流れるか予測がつかないので、ビーム幅が広い方が 確率的に多くのエコーを受信できる可能性が高い。

図は 以前設置していた5エレ(仰角5度)と 現用の10エレ×2(仰角15度)の 指向性の比較である。
10エレ×2は 仰角15度にすることで 5エレと ほぼ 同じ垂直面指向性で ゲインも高くなるが、水平面指向性は やはり狭い。実際、デコード数も 5エレ時代よりも 少なくなっているようだ。
JR5JEUが 今回は 3段GPだったということを考えると、やはり 遠い局との交信は 打ち上げ角が低い方が良いのか・・ でも無指向性では S/N比的に 問題あるなぁ・・
144MHzの Eスポ伝搬では 50MHzのような 近距離Esは困難 ということもあるし、垂直方向のスタックは 有効かもなぁ・・
と まぁ いろいろ ぐだぐだと考えるのだが、最後に ソフトウエア WSJT-X*5の設定と運用方法について。
F Tol 400 (200でも ほぼ問題ない。大きくすると CPU負荷が増える)
Rx 1500 (これは 動かさない方が良い)
T/R 15 s (これも 動かさない方が良い)
□Sh (チェックを入れる これで Sh-ON。50MHz以下では恩恵がないので チェックしない)
※Sh-ONでは Tx 3~5の信号は 交信相手局以外ではデコードできなくなるが、デコード率向上により交信成功率は高まる。
□Auto Seq(チェックを入れる)
※CQ局を呼ぶ時は Tx 1ではなく、Tx 2で呼ぶ(グリッド付きでは呼ばない。144MHzでは なんせ 時間がかかるので)
次の MSは 年明けの 1月4日あたりと みられている しぶんぎ座流星群である。とにかく もっともっと QRVする局が増えてほしい*6。よろしくお願いいたします。
The next MS is Quadrantids probably Jan 4th peak. CU!
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*1 距離は 2000kmちょい。ここら辺がMSによる交信の限界なのか?
*2 どちらも 相手のCQを当方が呼んだものだが、交信完了までに 13分 15分といった時間を要している。144では この程度で済めば スンナリという感じ。
*3 おそらくRN0JJのアンテナは JAを向いており、大出力なことも相まって 当方のアンテナが ほぼサイドを向いていてもデコードできていた。後方散乱?
*4 空中線電力は もちろん 50W。
*5 v3.0.0-rc1を使っている。
*6 首都圏/大都市などでは QRMの問題があることは 承知しているが・・ なんとかうまく やってみてください・・