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[Radio] Lithuania via RS-44 successful

2025年02月24日 12時 更新

昨年 8月からトライしてきた衛星通信での リトアニア LY4AAとの交信が ようやく成功。

昨年9月17日以降、リトアニアと交信できる軌道はやって来ず、年明けになってようやく可能性が見えてきた。(時刻は JST)

1月 4日 04時50分 MEL=1.8度
先方で 当方のコールサインの一部【K】のみ受信。
1月 8日 04時32分 MEL=1.6度
先方で 当方のコールサインを確認。15秒ほど受信成功。
1月10日 18時10分 MEL=0.4度
先方では当方の信号を50秒間受信できたが当方では無感。衛星がヨーロッパ方向の某Kビルの陰になると自分のループが急激に弱くなるので、ビルによって相当の減衰*1があるものと認識。145MHzのUplinkはビルを通り越せるが、衛星からの 435MHzDownlinkは遮蔽されやすいのだろう。
1月21日 16時52分 MEL=1.6度
ノイズのためか先方でも受信できず。
1月25日 16時32分 MEL=0.7度
サンクトペテルブルグの R1AOとは交信できたが LYは聞こえず。当方の信号は受信できていたもよう。先方は JK2XXK/9とは交信できた。XXK/きこり師から交信の録音データを聞かせていただいたところ、XXK/9の信号よりも明らかに弱めだ。10Wにハンドヘルドなアンテナらしい。*2
2月 5日 15時09分 MEL=1.4度
先方では当方の信号を確認できたが 例によって当方では無感。
2月 9日 14時55分 MEL=0.3度
ビル陰の影響から脱するためには やはり移動するしかないと決意。能代港でアンテナを準備しようとしたが、かなりの強風のため港での運用を断念。シャックに戻って 4J6D BA1PKと交信できたものの LYには届かなかったもよう。このパスは -0.5度から聞こえ始め LOS後も -0.5度まで聞こえた。風さえ強くなければなぁ・・

・・で、今季ラスト・チャンス・・

2月20日 13時39分 MEL=0.4度
能代港 PN90XFに移動*3。CQ出して RA3LBKと交信。ロシアだが、リトアニアに近い局だ。さらにCQ出すと、同一周波数で中国局がCQを出し始めた。おいおい! ・・しかし対応している暇は無い。1kHz程度周波数をずらして再びCQ。ここで ふわっと LY4AAのコールサインが 聞こえた。すかさず 599!! 先方から TU EEと 送られて こちらからも TU 73を返したのだが、73の部分は もう LOSにかかっていたもよう・・ 危なかったが、リトアニアとの 衛星/CW交信成功である。TKS SAM!

先方との距離は 約7830km。これは 当局の RS-44/FO-29による衛星通信での最長距離である。*4


実は 彼とは MEO GreenCube(IO-117)や 28MHzFT8で 以前 交信済なのだが、今回は CWでの初交信となった。やっぱり CWでの交信は『やった』感があるよなぁ・・(^^;)*5

Port of Noshiro PN90XF 2025/02/20


前に スケジュールQSOは苦手・・ということを書いたが、今回は いついつのパスで周波数は・・というような 連絡はしなかった。
単に「次もやるよ」くらいかな。それに対して 毎回 しっかりワッチしてくれた彼に感謝である。


と いうことで、MEL<1度であっても 衛星通信は可能である。Gpredictは1度未満のパスを Upcoming Listに載せてくれないので ちょっと問題だなぁ・・と思っている。*6

さておき、次のヨーロッパ窓は 9月に開くようだ。みなさん、よろしくお願いします!!


*1 少なくとも 7dB以上はあるという感じ。

*2 145MHzのアンテナは 4m程度に上げないと低仰角では性能発揮できない・・と思っている。今回は風があったので 3.5m程度。

*3 標高は ほぼ 0m。防波堤もあり 水平線は見えない。海岸の丘の上がベストだが クルマは入れないので仕方ない。

*4 RS-44での理論上の最長交信距離は7949kmといわれている。しかし、8400kmを超える交信も記録されている。対流圏屈折等が加わったものと推定。

*5 デジタルでの交信を貶める意図はありません。

*6 Open Sourceだから 自分でなんとかすれば? なんていうヒトもいるけれど・・

Tada/JA7KPI : 2025年02月20日(木)

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