先日 MEOアマチュア衛星 6基が打ち上げられ、高度6000kmの軌道に乗った。
このうち Astrobio-Cubesatは G3RUH/9600bps/AX25のモデムを登載。430MHz帯FMでビーコンを送信してるようだ。うーむ、LEOとはひと味違う高度6000kmは おいしいかも・・
まてよ、当方も1995年頃に 9600bpsでQRVしていたではないか・・
と いうことで、昔 FWD-NETのメッセージ転送*1で使っていた FT-712H と TNC-291Gを埃まみれの段ボール群から発掘。*2
22年ぶりに電源を入れてみると、生きている!! しかも 当時 設定した MYCALLをまだ覚えている。
ハンディ機のVX-8が 1200/9600bpsで APRSモドキができるようなので、これを使ってチェック開始。*3
しかし、1200bpsのパケットはデコードできるものの 9600bpsは まったくダメ。
DCDの点灯具合も カスカスレベル。故障か!? って 22年放置しておいて よく云うよ。
そこで、TNCの GMSKモデムIC 入力Pinのちょっと前から信号をシールド線で引き出し、PCのオーディオインターフェイス経由で High-Speed Soundmodemに入力してみたら・・
自前の VX-8の GMSK(9600bps)信号のデコードに成功!
と いうことは、FT-712Hから 入力Pinのちょっと前までのルートに問題は無い?
いや、Hs_Soundmodemでデコードできるんだから、FT-712Hから 直で PCにつなげば良いのでは・・
しかし、当方に関しては よくあることなのだが・・
なんといいますか・・ Astrobio-Cubesatを受信する! → TNCを修理する! に モードシフトしちゃったんですよ。
22年間放置していたTNC。しかも 代替手段があるのに・・
何やってんだ>俺。判っちゃいるけど やめられねぇ・・ (^^;)
老眼に鞭打ちつつ、回路図*4見ながら さんざん導通や電圧チェックして、基板裏のR20と表の半固定VR1がつながっていないことが判明。目視では まったく判らない。
プリントパターンが切れているのか、はたまた スルーホールが クラックとかで おかしくなっているのか・・
とにかくここが切れているため モデムICの入力にバイアス電圧が印加されない状態だったのである。
ランドをハンダごてで暖めてみるが 改善しない。これは もう 細い電線で直接つなぐしかなかろうもん!
震える手で 決して細くはない電線を なんとかハンダづけ成功。眼 疲れること半端無し!!
そんなわけで、DCDもキッチリ点灯し ようやく TNC-291Gで 自前のGMSK信号は デコードできたのだが・・
あれっ? 至近距離で 送信しているのに イマイチ デコード率が悪い・・*5うぅーーむ・・
なんせ 22年前・・・ (^^;)
その上、当初の目的である Astrobio-Cubesatの受信は いまだ成功せず。頭の真上に来ても 6000km離れてるわけだからな・・
GREENCUBEとか CELESTAに鞍替えして Hs_Soundmodemに絞って再挑戦した方が良いか?
まったく もう 効率悪い奴だな>俺
Anyway, not complete but you got it. :)
*1 いろいろあって(^^;)1994年11月に転送QRT宣言をし、半年の猶予期間後の1995年5月末に 予告どおり 転送停止。その後は たまにコネクトするユーザとして 1999年まで パケットにQRVしたが、その頃になると 例の 2000年問題で 本業がワヤの状態になり 足が遠のくことに・・(^^;)
*2 段ボールに放置状態だが、工事設計書には ちゃんと記載されている。
*3 買って 10年以上 経ってるが、今回 初めて この機能を使った。
*4 取扱説明書はしっかり保管してあった。
*5 Hs_Soundmodem は さくさく デコードしてくれる。