昨年 自作シリーズのとっかかりとしてクリスタルフィルタの特性なんてのをやってみたが、シリーズ自体が停滞してしまっている。
しかし、ある日 音が (周波数的に) かなりいい局と交信したのである。この違いは何だ!?
RIGを訊いてわかった。その局は A3H*1だったのである。A3Hは SSB+キャリア。つまりサイドバンドが半分しか無い。つまり 4.2kHzの フィルタで 3kHzフルに受信できたから・・というわけだ。
AM受信用には やはり幅6kHzのフィルタが欲しい。ラダー型も いいが、この 7.8MHzのフィルタ 改造して 幅拡げられねーか??
・・て ことで、件のフィルタを バラしてみた。*2
うーむ・・ これは ラティス*3型か・・ ラダー型も良く知らないのに・・ (^^;)
パタンを追って 回路図を起こしてみた。次のとおり。
これで合っているのかな??*4
とりあえず、NanoVNAをつなぎ、Logmagや Group Delay画面にして 部品にコンデンサ抱かせたり コイルのコア回してみたりしたが・・
けっきょく、帯域幅に 大きな変化は現れなかったのである*5。ラティス型って、水晶自体で ある程度決まっちゃうのかも。
・・と いうことで今回の試みは 失敗に終わった。
既存のフィルタ改造ができないとなると、やはりラダー型で行くしかない。失敗でも 次の方向性が決まったことで 一歩進めるかも・・
*1 現在の表記では H3E
*2 小型のニッパで つまんで ケース引っ剥がした・・ みたいな・・ この方法では ケースは 悲惨な姿に・・(^^;)
*3 「ラチス」と表記している文献も多い。
*4 56Jのコンデンサは 56pF、820Jのは 820pF?
*5 コア回して 帯域が 100~200Hz高い方に拡がることがある程度。