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[Radio] 中国から逆輸入

2020年07月11日 12時 更新

先日、430MHz用リニアの出力が止まってしまい、バラしてチェックしたところ 電力増幅用トランジスタのコレクタ-エミッタ間が ほぼショート状態だった。

当該トランジスタは国産だが 当然ながら既に廃品種。国内の通販サイトで同型のトランジスタを探したら、あるにはあるが かなり高価。
そこで Ali某という中国系通販サイトで検索してみたら・・ あるところには あるものである。(^^;)

ブツは 三菱電機の 2SC2905。430MHzで 45W出せるという代物だ。これが国内の某通販サイトでは \5000超。しかし、Ali某では $12.18。レート換算して \1300ちょい。ハッキリいって この差は デカい。・・危険かもしれないけど。(^^;)

で、6月13日に発注。6月15日に発送した旨のメイルが届いた。

しかし、それからが長かった。
追跡サービスを使うと、エアラインで中国から出たのが 6月19日ということになっている。なんと! それから 2週間経過してもブツは着弾しない。追跡サービスでは 中国から出た ママの状態でなんも変化がない。

サイトをよく見ると 13~20日くらい待ってみてね とか 3か月待ってダメだったら払い戻しするよ とか 書いてある。かなり 心配になってきた。

だが、発注から 24日経過した先日、何の前触れもなく 郵便受けに黄色い封筒が入っていた。北京からのものである。やっと 来たーーーー!



と いうことで、まず 封筒を除菌ティシュでふきふき。ブツを取り出してさらにふきふき。封筒やブツの入ったビニール袋はティシュもろともポリ袋に入れてポイ。然る後 手を念入りに洗ってから 作業に入った。

撤去した部品

ヒーコラいって 元のトランジスタを取り外して新品と交換し、電圧低めで 電源ON。そして 送信・・ あれ?? ・・パワー出ない?? こ これはオカシイ。

確かに元のトランジスタは壊れていたし、新品は正常だったし・・ いったい どーなっておるのだ!? ・・と、パニック寸前で周辺のトリマを回していたら・・ いきなりパワーが出た。

けっきょく、フィルムトリマのフィルムが微妙に破れていて、ある角度でショート状態になっていたもよう。こういう二重のトラブルって あるよね。部品箱には同型のストックが まだあったので、このトリマも交換。

しかし、たまには 三重のトラブルだってあるぞ。パニック寸前状態でいろいろやってたら、入出力を逆接続してしまって 受信用プリアンプを 数Wでドライブ。当然 ご昇天。ナニやってんだよ>俺。・・こちらも ストックしてある FETと交換して なんとか作業終了。ようやく元どおりになった。

・・だからといって 430とか SATでバンバンQRVしてるかといえば、そーでもないんだよな。(^^;)

さておき、件の Ali某のサイトには・・ よくもまぁ あんなにあるもんだ。いや、スゴい・・


Tada/JA7KPI : 2020年07月09日(木)
コメント(2) [コメントを投稿する]
JK1LSE 2020年07月11日(土) 11時

修理完了、よかったですね。TO-220パッケージのRFampデバイスの中華物はニセモノが多いようです。もしくは、基板はずしの再生品などあるそうです。<br>2GHzまでのMMICを入試しましたが、電流が多くてパチもののようですが、それ以外の特性は出ているようなので、とりあえず使っていて今のところ問題なしです。<br>リスクは高いものの、何といっても安価であることの魅力には勝てないです。博打です。

JA7KPI 2020年07月11日(土) 12時

TO-220ですか。2SC1307とかですかね。<br>そういえば、それとは別に『三菱のマークが変』とか いう話もありましたね。(^^;)


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