BY70-1は、中国製の FMトランスポンダを搭載した衛星だ。
昨年末から動いていたのだが、当方では 何度 試してみてもアクセスできないでいた。
もう後がない・・となると、困ったもんで なんとかアクセスしたくなる。
衛星名で検索して YouTubeに上がってるVideoを観たら、なんと、ハンディ機と 3エレ八木でまともに交信しているではないか。
当方は 50Wと 5エレである。これで交信できない方がオカシイということだ。
アンテナでも送信出力でもないとすれば・・ 残るは「変調」か。
この衛星、はやい話が FMレピータを乗せてるようなもので、アクセスのためには 67Hzのトーン信号を重畳する必要がある。
このトーンのレベルに問題があるのではないか・・
で、さっそく Rigをバラし トーン・レベル調節用の半固定VRをチェックしてみたら・・なんと、ほぼ最大レベルになっているのだった。
ここで思い出した。
ちょっと前に HO-68という衛星があって、その FMモードというのが トーン・レベルをかなり上げないとアクセスできないという難儀なヤツだったのである。
その後、SO-50やAO-85といった他のFM衛星も正常に使えていたので、トーン・レベルは長年 上がったきりだった。
ということで、トーン・レベルを絞って・・ようやく BY70-1のスケルチを開くことができ、JA0CAW局との交信に成功したのである。
さて、中継された音声は大きなディレイがかかっている。これはデジタル処理されていることによるものなのか?
デカすぎるトーン信号により正常に作動してくれないのもデジタルな復調方式に起因するものかもしれない。
BY70-1、寿命は 3月上旬あたりか・・ ??
2017.01.25 追記:
23時の西パスで 韓国の DS2BWU局ともできた。
そのほか DS1MFC BD3MM(?)など複数のDXが聞こえていたが交信はできず。多くの局が信号断続していた。やはりアップの難しい衛星といえよう。
2017.01.31 追記:
BY70-1の軌道要素ファイル(TLE)については、 http://celestrak.com/NORAD/elements/cubesat.txt の更新が一番早いのではないかと・・
nasa.allの軌道要素よりも 3~4分早く飛来するという計算結果になる。
2017.02.18 追記:
日本時間の08時30分過ぎに 大気圏突入したもよう・・
10時27分のパスに備えていたが、叶わなかった。
短かったが・・しかし、面白い衛星であった。
先ほどはQSOありがとうございました<br>確かにアップリンクが難しいですね<br>ある程度の信号強度がないと中継してくれない感じですし、そうでなくても途切れ途切れとなりがちです
やっとできました。(^^)<br>昔は SO-50でさえ難しいと思いましたが・・<br>どんどん飛来時刻が早くなっているようですね。速度が落ちて高度も落ちてるからかな。<br>3月上旬じゃなく 2月上旬には燃えちゃうかもしれませんね。