「能代市から見た打ち上げ角」を調べてみた。
電離層は、地上高300kmのF、100kmのEsの 2パタン、対流圏は地上高10kmとした。
交信地 | 距離(km) | 方向(deg) | F 300km | Es 100km | Tropo 10km |
那覇 | 1,936 | 220 | 14 | 2 | - |
北九州 | 1,077 | 232 | 28 | 8 | - |
大阪 | 744 | 214 | 38 | 14 | - |
名古屋 | 623 | 207 | 43 | 17 | 0.6 |
東京 | 503 | 184 | 50 | 21 | 1.3 |
宇都宮 | 405 | 182 | 56 | 26 | 2.0 |
郡山 | 314 | 175 | 62 | 32 | 3.0 |
仙台 | 227 | 161 | 69 | 41 | 4.6 |
函館 | 182 | 18 | 73 | 47 | 6.0 |
札幌 | 335 | 19 | 61 | 30 | 2.8 |
稚内 | 595 | 13 | 45 | 18 | 0.8 |
大票田の首都圏は、F層で50度、Esで20度である。指向性のピークをここに持ってくればいいのか、指向性のNULLがここから外れるようにすればいいのか・・・(^^;)*1
表の値は基本的に正規反射*2としての角度。F層では数千km、Esでは数百km先での散乱(スキャッタ*3)による伝搬もあり、その場合、この表の値より低くなることがある。
対流圏散乱については、UHF~SHFで実用回線が存在していた事実はあるが、大電力&巨大アンテナを使用しており、アマチュア無線レベルのS/Nまで許容するとしても実際にどの程度使えるのかは未だ不明。ましてHFでは???
このほかに V/UHFのラジオダクト*4もあるが、超屈折による伝搬なので、対流圏内の伝搬にもかかわらず打ち上げ角はこの表の値より高くなることがある。*5
対流圏内の伝搬は、「グラウンド・ウエイヴ」で一括りにされることが多いが、アマチュア無線ではそれも仕方ないか。
今回は、自分用の覚え書きということで、この辺で・・・*6
*1 当地能代市で、郡山以北(除く北海道)が50MHz Esで入感したことは、ない・・と思われる。
*2 しかもシングル・ホップ。
*3 多くはバック・スキャッタ。
*4 「日本海ダクト」が有名。能代~新潟、北陸、山陰などとQSO実績あり。陸上のダクトでは200km以内の近距離が多い。
*5 しかし、多くの場合、この表の値未満であろうことは予想できよう。
*6 函館が仙台より近いとは・・認識不足であった。網走知床方面も方向かなり東寄りだが、距離は稚内と同程度のもよう・・北海道については、まだピンと来ていないところが多い。(^^;)