しかしながら、会場における学生数が数倍に膨らんだおかげで、見物客が埋没しているかのように見えてしまう。
ま、それはそれでいい。見物客にとってのメイン行事は明日の日曜日*2だし、今日はこんなもんかな・・・と。
会場にやってきたのは、例によって昼飯喰ってから。派手な打ち上げとかは無いが、can-satのフライバック*3競技がある。
can sat・・・気球*4から、350mlのコーラ缶サイズの人工衛星に見立てた装置を放出。パラグライダーの如く滑空させ、軟着陸させる。着陸地点と目標地点との距離で評価が決定される・・・だいたいこういうルールのようだ。
問題は、もちろん「パラグライダーの如く」というところであり、いかに制御をおこなって目標地点に誘導するかということになるわけだが、「人間がラジコンで操作してはイケナイ」というのがミソである。
高度がもっと高い方が、制御し易いのではないか・・・てゆうか、落下時間が短いと、やはり観ていて面白くないのである。制御が効いているのか否か、よく見ないと判らないし、よく見ても判らない場合もあり、あろうことか制御機構がまったく無いにもかかわらず目標地点近傍に着陸してしまう場合もあったりするのである。
というわけで、高い→落下時間が長い→制御が効いているかの目視判断が可能→見てて面白い・・・と、なるかも。アメリカの本家ARLISSでは4000mからの落下となるようだけど、制御効いてないと回収もままならないし、地上からはなかなか見えないな。
can satに限らず、昨年はマシンガン解説者さん*5が延々と会場内放送してくれていたので、たいへんよかった。今年は女性アナウンサだったのはよかったのだが、ちょっとおとなしかったかな。
参加している学生さんたちはさておき、一般見物客は、KPIを含めてド素人で、今何がどうなってんの??とオロオロするばかりなので、簡単な解説入りで延々としゃべってくれていた方がいいのではないかなぁ。(ひとりでは無理があるとは思うけれど)
can-satの画像は、デジカメのレンズ性能の限界*6があり、くっきりはっきりとしたものがない。上の写真の赤い円の中の黒点が落下中のcan-satである。右にその部分を拡大したものを掲げておく。
ただし、肉眼ではもっとよく見えるし、双眼鏡を使えればベストだ。ちなみに、KPIは8倍のもの*7を持参した。
さて、メイン・イベントは明日8/19日曜日で、ロケットガールの打ち上げ等もあるようなのだが、残念ながらKPIは行けない。のしろケットちゃんBlog等に出るだろうから、そちらでどうぞ。
ここからオマケの無線のハナシである。
会場での無線機の使用について協力を求められた*8ので、会場から500m程度北西方向に離れることにした(気球からは1kmくらいか)。海岸の防潮堤の上だ。
ここ浅内浜は、キスの釣り場として有名(かもしれない)。この日も数人の釣師が見られた。
時間帯的に見て、50MHzもHFハイバンドもCONDXは悪そうだったが、とりあえずダブル逆Lを上げてみる。
バンドを偵察すると、国内では10MHz以下はそれなりのCONDXのようであるが、ハイバンドはまったくダメ。16:00少し前に18MHzでCQを出したら、連続してロシアから呼ばれる。RV9の局とは2ndQSOだ。
そのまま18MHzでCQを出し続け、ぽつりぽつりとは呼ばれてはいたが、16:30を過ぎてようやく国内局から連続して呼ばれるようになる。能代市では18MHzでさんざんQSOしているので(^^;)21MHz以上でやりたかったのだが、残念ながらしつこくCQを出してはみたものの、お呼びがかからんかった。
18MHzは17:10頃で終了。14MHzに降りて1局QSOのあとCQ出すもぜんぜん反応無し。既にCONDXが通り過ぎてしまったか(^^;)。さらに10MHzへ。
10MHzも打ち止め状態かと思ったら、CYI/1局がCQ出している。これに応答してご挨拶の後、20局ばかり。
ここでもDXから呼ばれたけれど、いやー、DS5KJR局って、JCCハンタみたいね。前にも他バンドでQSOしていて、コールサインのミスコピーじゃないかとちょっと不安だった。(^^;)
というわけで、けっきょく日没(18:30頃)まで運用してしまったのであった。
残念ながら、今回は当初想定していた宇宙イベント現地(会場)からの移動衛星運用はできなかったが、また次の機会があろう*9。
なお、当日運用した分のQSLカードは、右のとおりno-ka(.com)さんからキャラ使用許諾をいただき、のしろケットちゃんを擁した勝手に特別記念カードとなっている(^^;)。
のしろケットちゃんは、今後、衛星経由の交信等のカードにも使わせていただけることになっているので、みなさんよろしく。
*1 ちなみに、麦わら帽子、これが効く! おぉ、意外と涼しい!のである。
*2 ポスターにも、イベントは8/19と書いてある。(8/18は無いことになっている? ^^;)
*3 ぜんぜん関係ないけど、Flyback といえばトランス(Transformer)だった時代があったんだよな。いや、SF映画じゃなくて。
*4 気球の高度は100m程度か? 200はないと見た。
*5 おそらく本イベント事務局長の秋山氏(秋田大学)。
*6 写真を撮ろうと思う方は、やはり、できれば望遠レンズを用意すべきであろう。
*7 Nikonのモナーク(8×42) http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/standard/
*8 制御系に無線を使っていれば、ズバリの周波数はもちろん、スプリアスや抑圧も排除したい、それは理解できるのだが・・・
*9 別に会場からじゃなくたって、やればいいじゃん・・・って、キミは人の心の機微ってもんを理解できんのかね? (^^;)
能代宇宙イベント公式サイトは、報告モードにシフトしてます。<br>http://www.noshiro-space-event.org/<br>野尻さんのサイトにもすばらしいレポートがあります。<br>http://njb.virtualave.net/web/rl2007/noshiro/noshiro1.htm
NHK ワンダフル東北 総合/デジタル総合 2007年10月5日(金)20:00〜20:45<br>「飛べ遠い空の向こうへ〜能代宇宙イベント・学生たちの挑戦〜」<br>ちなみに、「遠い空の向こうに」ってのは、映画「October Sky」の邦題。(原作は、「Rocket Boys」)<br>さらに、今日10/4は、スプートニク(Sputnik ソ連の人類初の人工衛星)打ち上げから50周年である。