ZCR/bLOG


[Radio] QRV on GW

2006年12月11日 01時 更新

4/28 ALL JAコンテストの開始日であることをすっかり忘れて飲み会に・・・

4/29 朝、起きたけど二日酔い。けっきょく昼頃まで動けず。昼飯喰ってから峰浜村某所へ移動しコンテストに参加。V-Beamの実験をする。

・・・と、いっても、単なる1.9MHz用の逆Vアンテナ(ようするに、長〜い数波長以上のエレメント)を一直線(180度)に展開せずに、V字形(50度くらい)に設置しただけの代物である。(ビーム→南方向)

しかし、マトモなマッチング機構は無い。MMANAで計算してみたら、21MHzならSWRがそんなに悪くないよう(といっても3くらい)だったため、あとはATUでなんとかなるかも・・・という軽〜いノリである。

V-Beamという名前のとおり、いちおうF/B比が出る。ゲインもDPよりちょっとだけ大きくなるようだが、2.5波長程度のエレメント長ではたかが知れている。ま、いいじゃないですか。

まず28MHzから始めるが、あまり聞こえない。とりあえず4局はできた。次に21MHzへ。こちらはそれなりに聞こえている。ところが、呼べど叫べどコールバックがない。ALL JAコンテストは200W超の固定局の参加率が高いせいもあるのかな。つまり、巨大パワーと都市ノイズで相対的に受信能力が劣っているようにみえる・・・のかも?? 21では6局のみ。飛ばねぇ〜!!

次に14MHzへ・・普通にできる。まあ、DPと同程度以上? といっても、14MHzにもなると、もはやV-Beamとしての動作になっていないと思われ、実験の意味がほとんど無いことに気づき、急速にやる気が萎えていく。けっきょく、ワタシのQRVに関するモティベーションというのは、アンテナとか変な電波伝搬にかかってるわけね。

というわけで、今回のV-Beamは失敗だ。でもコンテストのLOGはいちおう提出しておこう。


5/1 北秋田市(森吉山 まだかなり雪が残っている)へ移動。

今回のアンテナは、ダブル逆Lである。 Double Inverted eL

片方の逆Lは、全長20m。水平部11m、垂直部9mだ。これがふたつ組合わさると、垂直部は逆位相になるため、水平部からのみ電波が放射される。ようするに、はしごフィーダを使ったダイポールのようなものである。ただし、スペーサなどは使っていない。一番上だけナイロンロープで引っ張ってマストに引っかけてあるだけ。上のギャップは約1m。

給電点にバラン(コメットの強制バラン)をつけてATUに接続してあるが、電波を出すとバランがほのかに暖まる・・・(^^;) バランは外した方がいいのかな。いや、フェライトバーでソータ・バランを自作してみるのもいいかも。

SWRは、ATUにおまかせ。いちおう、RIGの内蔵ATUでも 7〜28MHzでマッチングがとれた。ただし、7MHzは不安定。全長40mだから1波長で電圧給電になっているからか?? 3.5MHzはダメダメ。しかし、1.9MHzではちゃんとSWR=1になる・・・これはなぜ?? 納得いかないが・・・

で、まず24MHzを聞いてみたが、DXしか聞こえない。ZK2を呼んでみたら、一発でQSOできた。国内も1局。18MHzも国内はあまり聞こえなかったけど、DXと合わせて6局QSO。21と28は空振り。(関係ないけど、28の中国語のAMはなんとかならんのか??)

10と14MHzでは、普通にQSOできた。これって割といいかも?? ただ、7MHzの不安定さは問題だ。MMANAの計算によれば、7MHzでもハイバンドでももう少しエレメントを短くした方がいいような感じだ。


5/3 北秋田郡田代町(十ノ瀬山)移動。

途中、道が落ちていた。ガードレールの基礎がむき出しとなり、さらに重りとなって、ガードレール自体が大きくたわんでブラブラしているような状態。倒木もいつもより多い。幸いなんとか通れたが、次に雨が降るとどうかなぁ??

ちなみに、田代町は来月(6/20)で大館市に編入されるため、消滅予定となっている。ここからは1.9と50MHzでかなりQRVしているので、今回はHFハイバンド。

さて、ダブル逆Lの両エレメントの端を1.5mほど切断してみたが、あまり変化がない。で、もう30cmずつ切る。しかし、今度は10MHzが不安定に・・ということは、全長18.4m(×2)程度がいいということか??

ダブル逆Lは、なんとか使えそうな感じになってきたが、いかんせんCONDXは国内はダメダメな状態。24MHz1局(T88/Palau)、18MHz3局(JI3DST/沖縄、JR7FIN/0413、CQ出したら呼んできたRV6局)、14MHz7局、あとは10MHz40局くらい。うーん、21MHz以上でもっと使ってみたいところなのだが・・・

Tada/JA7KPI : 2005年05月04日(水)
コメント(5) [コメントを投稿する]
JL7AIA 2005年05月10日(火) 23時

このフィードラインの形は昔あったいわゆるYマッチみたいですね。平行線がエレメントに向かって広がるので特性インピーダンスは高くなるわけで、とすると、7Mの場合水平部がおよそ1/2λでフィーダーが1/4ラムダなので給電部はかなりの電圧腹になっていると思います。また、1/100λ間隔以上になると平行線からの放射が多くなるらしいのでそれも複雑に影響するでしょうね。<br><br>ATUの先に強制バランをいれるのはどうかと思いますが、TX側にチョークを入れるとアンテナ系とのアイソレーションを保つためには良いと思います。<br><br>5月も中旬、そろそろEsもドカーンと開ける時期ですね。

JA7KPI 2005年05月11日(水) 01時

AIAさんのご指摘どおり、7MHzでは「給電部はかなりの電圧腹」です。(インピーダンス>1000ohm)<br>ATUの先に強制バランというのは、アンテナ自体平衡型なので問題ないのです。<br>ただし、バランの特性インピーダンスが50ohmなので、アンテナのインピーダンスが<br>高すぎたり低すぎたりするとバラン部分でも損失になってしまうと考えられます。<br>このアンテナのように、マルチバンド使用でインピーダンスが<br>大きく変化するような場合は、ある程度高い特性インピーダンスで設計して<br>ソータ(フロート)バランにした方がいいのかなと思ってます。<br>とりあえず、この次はバラン無しでやってみます。<br>なんとかトラップとかギボシ等の切り替え、<br>それに、外付け専用ATUも使わずに7MHz〜28MHzでQRVする・・・<br>というのが研究テーマとなっています。<br>(けっきょく俺も のめしこき なわけか ^^;)

JA7KPI 2005年05月12日(木) 23時

NEC2 for MMANAでいろいろやってみてます。<br>どうも、給電点インピーダンスを高くした方が使いやすくなるようなので、<br>4:1 (200ohm→50ohm)のインピーダンス変換+バランで給電することにしました。<br>トロイダルコア2段重ねで自作しましたが、1.5〜30MHzの範囲で使える感じに仕上がりました。<br>また、水平部のエレメント長は10m以下だと10MHzで不安定になるらしく、<br>製作当初のとおり11mあたりがいいような感じに思えます。

JS1VWU 2006年12月08日(金) 19時

デルタマッチに興味があったので、ここにたどり着きました。実用性があるかどうか分かりませんが、430Mあたりで、卓上実験をしてみます。ありがとうございました。

JA7KPI 2006年12月11日(月) 01時

デルタマッチですか。Yマッチと同じものですが、やはりモノバンド用のマッチング方式でしょう。<br>このダブル逆Lの記事は、あまり参考にならないと思いますけど・・・(^^;)


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