閑話休題。TAは、PCIカード仕様のNEC Aterm-IB55Proである。こんなもん田舎の電気屋さんの店頭に並んでいるわけもなく、知り合いの業者さんに頼んで取り寄せてもらった。約1週間で納品。
なぜ IB55Proなのかというと、計算機の RS232Cポートが COM1, COM2ともふさがっているためだ。COM1は、33.6Kモデム、COM2はアマチュア無線用の TNC (Terminal Node Controller 無線用のモデムのようなもの) が接続されている。この状態では、拡張RS232Cカードを入れた上で TAをつながなければならない。しかし、計算機には他にSCSIカード、MIDIカードも乗っていて、早い話IRQの空きが足りないのである。
そこでPCIの出番だ。 PCIカードは一般的に「割り込み」のシェアリングが可能である。つまり、PCIセットアップ・ユーティリティを使ってAterm, 100BASE-T, Matroxの各カードに同一IRQを強制的にふってやればOKなのだ。というわけで、このTAにした最大の理由は「IRQ」の確保にあったのである。
一応アナログポートが1個あるので、ここにアナログモデムを接続している。また、このTAは MP対応である。つまり 128Kbps接続が可能で、しかも PCIバスのため高速232Cカードを必要としない。
128Kbps接続のためには、TA-計算機間が128Kbps超で接続される必要がある。
さて、工事日当日午前中にドライバ・インストール、取り付けを済ませたのだが、実は不具合が発生してしまった。それも 3つも。・・しかし、最終的にはすべてクリアできている。
その1・・Win95起動時のサウンド再生にノイズが混入工事日当日、午後一という約束だったので 13時頃というつもりで待っていたら、NTTからTELで 遅れるという連絡。どうも、午前の部の工事がトラブったようだ。14時20分、工事チーム2名到着。
PCIセットアップでIRQを空け、MIDIデバイスに手動設定でIRQをふったら、なぜか正常に戻った。
その2・・ダイヤルアップネットワークで接続動作をすると、TAPIEXEの保護違反が発生
これは、マウス・ユーティリティである「チューチューマウス」の設定によるものであることが判明。(チューチューマウス側に非は無いようである)
その3・・パスワード保存にチェックしてても保存されない
これでかなり悩んでしまった。はっきりした理由は今でも不明。マイクロソフト・ネットワークの設定やパスワードの設定をいじくり回して再起動を繰り返していたら、いつのまにか直っていた。・・これだからWINDOWSはいやなんだ! くたばれマイクロソフト!!(^^;)
はっきりいって、もう書くことがないのである。インターネットしながらパソ通やったり、はたまた通常電話もできるわけだが、まだ試していない。(電話機もない)・・・まあ、こんなんがアタリマエになっていくんでしょうなぁ。
その後の使用感としては・・特に無い(^_^;)。いや、慣れとは恐ろしいもんで、確かにアナログ33.6Kbpsよりは速いんだけれど、職場のイーサネットのたかが 1/150のスピードですからね。まだまだ・・・ってな感じになりますわなぁ。
そうそう。デジタルだけあって、回線品質はいいようだ。33.6Kbpsモデムではひどいときは真夜中の空いているときでも 28.8Kbpsでしか接続できないときがあったが、さすがにそういうことはなくなった。
というわけで、本稿は唐突に終わるのだった。
伝送パフォーマンスとしては、バイナリのダウンロードで最高7.8KB/秒を記録している。(128Kbps環境では 15.1KB/秒まで出た。さすがに 2倍まではいかないか)
とかなんとか言ってたら、時代はADSLに・・・(^^;) このISDNカード、誰か要りませんか?