時代はADSLからFTTHへと向かおうとしている。しかしISDNさえ引けない地域がいまだ存在していると言う事実・・・。(^^;)
以下は、ISDNを導入したとき(1997年)書いたものである。

ISDN
ISDN導入記


いずれは入れたいISDN・・なんて漠然と考えていたのだが、とうとう導入に踏み切ってしまった。
申込は 3/20/97前後だったと思う。で、1週間以内に工事という話だったのだが、実はまだTAが無かったためわざわざ工事日を遅らせ、4/7工事となった。2ヶ月だの3ヶ月待ちという話はいつのことだったのだろうか?

閑話休題。TAは、PCIカード仕様のNEC Aterm-IB55Proである。こんなもん田舎の電気屋さんの店頭に並んでいるわけもなく、知り合いの業者さんに頼んで取り寄せてもらった。約1週間で納品。
ib55proなぜ IB55Proなのかというと、計算機の RS232Cポートが COM1, COM2ともふさがっているためだ。COM1は、33.6Kモデム、COM2はアマチュア無線用の TNC (Terminal Node Controller 無線用のモデムのようなもの) が接続されている。この状態では、拡張RS232Cカードを入れた上で TAをつながなければならない。しかし、計算機には他にSCSIカード、MIDIカードも乗っていて、早い話IRQの空きが足りないのである。

そこでPCIの出番だ。 PCIカードは一般的に「割り込み」のシェアリングが可能である。つまり、PCIセットアップ・ユーティリティを使ってAterm, 100BASE-T, Matroxの各カードに同一IRQを強制的にふってやればOKなのだ。というわけで、このTAにした最大の理由は「IRQ」の確保にあったのである。
一応アナログポートが1個あるので、ここにアナログモデムを接続している。また、このTAは MP対応である。つまり 128Kbps接続が可能で、しかも PCIバスのため高速232Cカードを必要としない。
128Kbps接続のためには、TA-計算機間が128Kbps超で接続される必要がある

さて、工事日当日午前中にドライバ・インストール、取り付けを済ませたのだが、実は不具合が発生してしまった。それも 3つも。・・しかし、最終的にはすべてクリアできている。

その1・・Win95起動時のサウンド再生にノイズが混入
PCIセットアップでIRQを空け、MIDIデバイスに手動設定でIRQをふったら、なぜか正常に戻った。
その2・・ダイヤルアップネットワークで接続動作をすると、TAPIEXEの保護違反が発生
これは、マウス・ユーティリティである「チューチューマウス」の設定によるものであることが判明。(チューチューマウス側に非は無いようである)
その3・・パスワード保存にチェックしてても保存されない
これでかなり悩んでしまった。はっきりした理由は今でも不明。マイクロソフト・ネットワークの設定やパスワードの設定をいじくり回して再起動を繰り返していたら、いつのまにか直っていた。・・これだからWINDOWSはいやなんだ! くたばれマイクロソフト!!(^^;)
工事日当日、午後一という約束だったので 13時頃というつもりで待っていたら、NTTからTELで 遅れるという連絡。どうも、午前の部の工事がトラブったようだ。14時20分、工事チーム2名到着。
今回の工事は、既存アナログ回線の同番デジタル移行ではなく「新設」のため、電柱から線を新たに引くことになる。
で、14時55分、あれよあれよという間に工事は終わってしまった。開通試験も無事終了。こんなに速く終わっちゃっていいのかしら。それで早速 ISDNでネットに接続してみると、これもあっさり成功。アナログ接続のように 30秒も待たされることはなく、4秒で接続完了する。
bekkoameから某ファイルをダウンロードすると、約45Kbpsのスピードが出た。なんぼbekkoameでも、真っ昼間である。まあ、こんなもんだろう。

はっきりいって、もう書くことがないのである。インターネットしながらパソ通やったり、はたまた通常電話もできるわけだが、まだ試していない。(電話機もない)・・・まあ、こんなんがアタリマエになっていくんでしょうなぁ。

その後の使用感としては・・特に無い(^_^;)。いや、慣れとは恐ろしいもんで、確かにアナログ33.6Kbpsよりは速いんだけれど、職場のイーサネットのたかが 1/150のスピードですからね。まだまだ・・・ってな感じになりますわなぁ。
そうそう。デジタルだけあって、回線品質はいいようだ。33.6Kbpsモデムではひどいときは真夜中の空いているときでも 28.8Kbpsでしか接続できないときがあったが、さすがにそういうことはなくなった。

というわけで、本稿は唐突に終わるのだった。


補足:Aterm-IB55Proについては、最近になってインストール・アシストなるソフトが無料で配布されていて、これを使えばかなり楽にインストールが可能。ちょうどWin95再セットアップの機会があったので、ATERMのサイトからDownloadしてみた。
現在は、PC/AT互換機上のWin98で問題なく動作している。

伝送パフォーマンスとしては、バイナリのダウンロードで最高7.8KB/秒を記録している。(128Kbps環境では 15.1KB/秒まで出た。さすがに 2倍まではいかないか)


追記:Windows Meは、どうも Aterm-IB55Pro のドライバと相性が悪いようだ。シャットダウンで電源OFFできない。また、再起動もほとんど失敗する。NECのサイトをチェックしてみたら、Win2Kには対応してるのに、Meには対応していないようだ。ただし、ISDNまわりの動作は正常で、使えないというわけではない。
デバイス マネージャで Aterm-IB55Pro を「使用不可」にすれば、再起動 シャットダウンとも正常にできるようになる。しばらくはガマンか・・・・

とかなんとか言ってたら、時代はADSLに・・・(^^;) このISDNカード、誰か要りませんか?


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