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ネットワークへの接続

回線障害 特に56Kbpsモデムの場合

NTT の回線自体、あるいは電柱からの引き込み〜宅内配線の接触不良や誘導ノイズ、中継アンプ不良等が原因で、一旦接続したあとで突然回線切断になってしまったり、モデムの最高速度では接続できなかったりする場合があります。
ISDNではほとんど発生しませんが、アナログ回線では注意が必要です。(NTTのISDN品質は かなり高いといわれていますが、まったく発生しないというわけではありません)

音声による普通の電話で 受話器から「プチプチプチ」とか「ブーーン」という ノイズ(雑音) が聞こえる場合は、例えば 28.8Kbpsモデムだと 26Kbps、33.6Kbpsモデムだと 31Kbps、56Kbpsモデムだと 46Kbpsとかそれ以下の速度での接続になってしまいます。特に 56Kbpsモデムを使っている場合は、よほど回線品質が良くないと 56Kbpsの最高速度では接続できません。ほとんど(99%以上)のユーザが52Kbps以下での接続になっているものと思われます。一般的にアナログの場合は、電話局の交換機までの距離が遠いほど高速に接続できる確率が低下します。(これは近頃流行のADSLにおいて顕著です)

受話器からの雑音が確認できる場合は、まずは NTTに対策を依頼することをおすすめします。(NTT故障受付電話番号は 113 です。企業等で交換機が導入されている場合は、NTTまたはそのメーカーへ)

自前でできることといえば、配線の引き回しくらいでしょう。
やたら長い線を使っている場合は、必要最小限の長さのものに取り替えましょう
また、配線がテレビ・冷蔵庫等の高電圧または高磁界を発生するもののそばを通っている場合はそれを避けて配線するようにします。

筆者の友人宅では、ディスプレイが強力なノイズ源になっていて、ディスプレイの電源を切ったら 今まで40Kbps未満での接続だったものが50Kbpsに改善されました。その後、もちろんディスプレイを取り替えたということです。

また、配線用のコードはできるだけメーカー名の入ったそれなりに太いものを使用するようにしましょう。ノイズ防止用のフェライト・コア等も効果的に使いましょう。

なお、K56flex よりも V90 の方が安定だという話もあります。

最大接続速度を可変できるモデムの場合は、どうせ最高速度では接続できないと割り切って、わざと低い速度に設定すると安定する場合もあります。

56Kbpsモデムの裏話

アナログ 56KbpsとISDN 64Kbps、その差はたったの8Kbps・・だと思ったら大間違いなのです。

アナログは非同期通信、ISDNは同期通信です。非同期通信では、データの始まりと終わりに「スタートビット」「ストップビット」と呼ばれる制御データが1バイトごとに付加されます。
1バイトといえば 8ビットです。ようするに、56Kbpsモデムでの通信では、8ビット の転送のために実際は 10ビット 転送しなければならないのです。

したがって、同一速度であれば、同期通信の方が20%速いことになります。しかも、56Kbpsモデムで56Kbpsの最高速度をマークできるユーザなんて、どこにもいません。最高でもせいぜい52Kbpsしか接続できないようです。
と、すると、52Kbps*0.8=41.6Kbpsとなります。一方、ISDNは、常にフルスピードの64Kbpsが可能であるため、実質的に 56KbpsアナログではISDNの65%以下の速度しか出ないということになります。

落雷・停電等による障害

落雷や停電により、プロバイダのアクセスラインが機能停止する場合があります。また、停電が復旧しても、接続できない場合もあり得ます。
これは、落雷や停電の際、電磁誘導等により大電流パルスが発生し、アクセス サーバ や モデム が ハングアップしたり、半殺し状態 に 陥るためです。

これが原因と思われる障害への対策として 多くのプロバイダでは UPS(無停電電源)が用意されています。
しかし、電源ラインからのパルスは抑止できても、電話線からのパルスは防ぎようがありませんから、十分とはいえないかもしれません。
こんなときは電話番号を変えてみるか、復旧までしばらく待つしかないでしょう。(某ISPでは、あまりの暑さに装置が熱暴走したこともある)(^_^;)

じゃあ、災害等の非常時はどうするんだ・・という声が聞こえてきそうですが、インターネットのホントの非常時での効用というと、あまりないのではないでしょうか。(^^;)
むしろ「ある程度の回復後に使う(使える)」システムでしょう (このことは阪神淡路大震災において証明された・・?)
真の非常時に有効なメディアというと、やはり「放送」「無線」等の中継装置が不要で電池駆動のできる受信装置が使えるメディアかな?

そうそう。電池駆動の無線といえば、ケータイですね。官公庁などは、災害時を考慮して、電池駆動のルータとサーバを準備しておくべきなのではないでしょうか。

128Kbps MP接続

最近は、ADSLでメガビットオーダの速度を出せるようになりましたが、それも電話局からの距離が遠ければ使えません。リーチDSLにしても限界はあります。

また、フレッツISDNでは128KbpsのMP接続はできません。このため、少なくはなるでしょうが、128KbpsMP接続+INSテレホーダイという使い方はしばらく残るでしょう。(もっとも、MP接続をサポートするISPは少数派ですが)

さて、128Kbpsで接続しても、Webではそれほどメリットは無いと思われます。しかし、FTP等でのファイル ダウンロードや Audio/Videoのストリーム受信ではある程度メリットは出て来ます。しかし、2チャネルを占有する128Kbpsでは、受け回線の不足が問題になるため、多くのプロバイダでは128Kbpsはサポート外になっています。(とはいえ、最近はほとんどがADSLやフレッツISDNに移行してるので、ISP自前のISDN回線には余裕があるはずです)

ひとつ注意してもらいたいのは TAの設定です。64Kbpsのつもりでいても、128K接続(通話料2倍)になってしまうことがありますので、いまいちどTAの接続設定を確認しておいたほうがいいでしょう。

INSテレホーダイのいいところは、MP(2チャネル使用)接続しても料金が一定なところですね。


DNSサーバのIPアドレス

今まで接続できていたのに、突然接続できなくなる場合があるようです。
DNSのアドレスが違っている場合は、電話がかかってパスワード認証もクリアしますが、どこにも接続できず、メイルやNEWSも読むことができません。

DNS設定については、Windowsでは「コントロールパネル→ネットワーク→TCP/IP→プロパティ→DNS設定」は使用せず、「ダイヤルアップネットワーク→プロバイダへの接続アイコンを右クリック→プロパティ→サーバの種類→TCP/IP設定→ネームサーバ アドレスを指定」の方で設定する方が無難です。
さらに、アドレスを入力せずに「サーバが割り当てたネームサーバ アドレス」にチェックするだけにすれば、DNSサーバが変更されたとしても何もしなくてもいいので便利です。

DNSのアドレスが間違っていてもWebサイトを見ることはできます。
つまり、アドレスとして「www.なんとか.かんとか.jp」じゃなくて 対象Webサーバ の「IPアドレス」そのものを入力すればいいのです。
ブラウザにこの数字を入力してもダメな場合は、ネットワークの設定そのものがおかしい可能性があります。
また、IPアドレスでOKで「www.なんとか.かんとか.jp」の方でダメならば、DNSの設定がおかしいということになります。

なお、DNSとは「Domain Name Service」の略で、IPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)と「www.なんとか.かんとか.jp」との変換を行うシステムです。

Windowsで、自分に割当てられたIPアドレスを調べるには、[スタート]→[ファイル名を指定して実行]→ winipcfg を実行してください。「詳細」で DNSサーバ の設定も確認できます。


アクセスサーバ

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