FT100


FT100よせばいいのに(笑)新しい(といいつつ、もう旧くなってしまったが)RIGを入手してしまった。移動用としてもっぱら車の中で使うFT100である。
OPTIONの300HzCWフィルタも買った。・・で、この取り付けだが、取説のとおりやってもNGであることがわかった。
フィルタ自体を基板にハンダづけする必要があるのだが、ビスを6本くらい外し、コネクタもかなりの数取り外して基板を立てて・・って、なんか変な細い線がハンダづけされていて基板が起こせないのである。その線はというと、こともあろうに小さなICの足に抵抗を経由して直接ハンダづけされている。線が長ければなんとかなるのだが、いかんせん短く、これを外さなければ基板を立てることができないのだ。

しかたないので、まずICから抵抗を外した。
基板を起こしてフィルタを差し込む・・ったって、これが各種リード線やらケーブルが邪魔してなかなか差し込むことができない。一苦労である。
フィルタを装着し、やっとハンダづけ完了。その後、件の抵抗をICの足に再びハンダづけ。仕上げはアロンアルファで抵抗を固定。これでやっとCWナローフィルタが使えるようになった。

QRM排除についてはこれでいいのだが、カスカスな微弱信号については、CWフィルタ(300Hz)で聞くよりもSSBフィルタ(2.4kHz)+DBP(デジタル・バンドパスフィルタ)の組み合わせの方が明らかに了解度が良い。これはなぜなんだろう。

FT100 Bodyフロントパネル部分の取付けは、グローブボックス上の取手(この部分、なんて呼べば?)にオプションのブラケットで、本体ボディはシフトレバーの右にマジックテープで固定してある。排気ファンの効果を妨げず、かつ左脚に邪魔にならないような位置に置いたつもりだが、車内自体が狭いのでギリギリといった感じだ。

電源ケーブルは、他のコード類と一緒にエンジンルームから車内に引き込んであるが、非常に苦労した。

バージョンUP版のFT100Dでは改善されているという話だが、FMでは気にならないのもののHFや6mのSSB/CWでは、アンテナゲインが足りないせいもあるのか信号が弱く、十分なAF出力が得られないのが玉に瑕である。というか、このRIGは「AM系の検波出力がかなり不足している」といっていいだろう。なんか良い改善策はないかいな?



AM系のゲインが足りない件については、以前、netnews(fj.rec.ham)に情報提供を呼びかけたことがある。そのときのお答えに「SP端子の後にAFアンプを付けたら・・・」というのがあったけど、だからさ、FMは問題ないのよ。ちょっとバラして某基板のR***をクリッと回す・・とかいう回答を期待してたのよね。

というわけで、我慢しながら使い続けていたわけだが、2007年、ひょんなことから、この問題が解決したのである。
つまるところ、FT100ってのは、CPU登載のデジタル無線機である。RFゲインやIFゲインもソフトウエアによるアジャストができるようになっているのだ。HF/50/144/430の4種のIFゲインがそれぞれ設定できる。しかし、IFゲインをイジるためのメニューは、ファンクションキー長押しによる通常のメニューには出てこない。あろうことか、隠しメニューになっていたのである。

隠しメニューの出し方については、ネットを漁れば見つかると思うのでここには記さないが、なんでIFゲイン設定が通常メニューに配置されなかったのだろうか。困ったもんである。とにかく、IFゲインを上げることで、問題はほぼ解消できたのであった。


ある日、電源を入れようとスイッチを入れたら、Rig本体から「カチャッ」というリレーらしき音はするものの起動しない。

ついに寿命か!? と思って念のためセパレートで使っているフロント・パネルを外そうとしてみたら、不意に電源が入ったもののパネルに表示が出ない。さては・・と、いったんパネルを外し、端子をシコシコ磨いてから再びセットしたら正常に電源が入るようになった。

けっきょく、端子の接触不良・・ということなのか。もう一度 念入りに端子を清掃し、修理完了とした。


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