JARL Field Day Contest 2006
including data of former FieldDay

フィールド・デイ・コンテストである。これは日本アマチュア無線連盟主催の無線競技会であって・・・などという解説は省略する。

さて、今年は能代七夕(役七夕)に参加しなくてはならず、移動地は、近場の能代市内である。役七夕スタッフの集合時間が午前10時で、9時頃には帰宅しなくてはならない。6m and Downに続いての部分参加となってしまった。

40/11/04.25,140/8/1.24

現地は、QN00BE。各放送局の中継所がある幟山(のぼりやま 211m)だ。なお、この場所は小型の4輪駆動車でなければ登ることができず、JA7KPIの移動ポイントとしては、かなりの難所に分類されている。今回も坂の途中でタイヤ空回りしたあげく(4駆なのに)エンスト。いったんバックで坂を降り、再挑戦でようやく登れた。

ロケイションとしては、いちおう、全方向に対して開けているものの、TV(UHF)/FM放送用の鉄塔にアンテナを向けるとかなりのノイズが受信できる。
ちなみに、下の写真の左側から、AKT-TV/FM秋田、AAB-TV、ABS-TV/NHK-TV+FMの中継局舎+アンテナである。ABSの中継局は、6mの5エレが立っている付近にあったのだが、数年前にNHKに同居した。なお、秋田県にTBS系のTV局は存在しない。

今回は、放送の周波数関係になにか変動があったのか、NHK-FM(秋田JOUK 83.6MHz)のカブリが50.160MHz付近で認められた(S=5 過去の運用ではカブリ無し)。しかし、コンテスト周波数帯への影響はほぼ無かった。なお、このカブリは、BPF(バンドパスフィルタ)を挿入してもまったく低減できなかった。(ということは、NHK-FMのスプリアスか?)

現地で5エレをあげ、50MHzバンドを聞いてみると、極めて静か。Esは開けていない。と、なると、やはりアンテナは9.3mフルアップ。実際、福島のビーコンでチェックすると、地上高があがるほど信号も強力になるのが判る。

能代市 鶴形 幟山 QN00BE

コンテスト開始の21時まではまだだいぶ時間があるので、144MHzを聞いてみた。いわゆる「ダクト」が発生しているようで、京都や兵庫の移動局が聞こえ(SSB)、ルーフサイドホイップで呼んでみたらいとも簡単にQSOできた。しかし、1局QSOすると「もう1局待機してますので・・」などと言われる。これって、同じRIG使って単にマイクを受け渡してるだけなんじゃない? 144の人たちって、こういうQSOの仕方多いし、怪しいよね。

それはさておき、144/430のCWでもCQを打ちまくってみたけれど、残念ながらCWではQSOできず。

FM放送帯では、FM PORT(新潟79.0MHz)がよく入感していた。この局、てっきりコミュニティFM局だと思ってたら普通のFM局のようだ。その他、FM山形の鶴岡中継局(76.9MHz)も良く来ていた。
両局ともFM765*よりも強力。(* 秋田市のコミュニティFM。最近、評判悪いらしい。FM能代はどうなった? 秋田市でさえこうなのに、能代で自主制作番組をマトモに創れるわけがないような・・・ ^_^;)

閑話休題


21:00コンテスト開始。0,9,7エリアが良いようだ。9の30(石川県)移動局は、長時間59+で入感していた。144MHzではよくあるタイプのCONDXだ。0,7はともかく9エリアが良いという局面は、50MHzではなかなか無いのだが、いかんせん9エリアは局数が少ない。

最初の1時間で25局13マルチ。最後の1局のみCW。22時台はCWをメインにしてみるが、あまり伸びず。23時台は再びSSBをメインに・・・と、思ったら続かない。けっきょく23:30以後はしょっちゅうSSBとCWを行ったり来たりの状態に。
平地の固定局とQSOしたところ、ぜんぜん聞こえないとのこと。どうも山の上には相性よく、平地に対しては良くないようだ。対流圏伝搬にはありそうなCONDXである。

0時を過ぎて、流星バースト*というかEsのなり損ねみたいな感じで一瞬浮き上がってきた大分局を捕まえる。しかし、これが唯一の6エリア(九州)とのQSOとなってしまった。ここ北東北では、Esが出るとまず6エリアなのだが、今回はそのパタンにはならなかった。

02時頃になって17(山梨)がとれ、これで1エリアは15(栃木)を残すのみとなったが、今年は16(群馬),17が先にとれたものの、けっきょく15はかなり探したのだができなかった。

ということで、02:30頃までQRVして第一ラウンド終了。66局25マルチ。22時〜23時台に伸びなかったのが悔やまれる。NICTのデータでは、00時〜01時に弱めのEsが出ていたようだが、実際にはほとんど聞こえてきてはいなかった。やはり弱めで、50MHzを反射するまでには至らなかったのだろう。

Time212223000102030405060708091011121314Total
FD0625111468201967300000092
132532000213000000031
FD05252217137400687139138820162
95744000000100120033
FD0415641071001599101295545171
924411000211200020148
FD031576644007456115441190
102231100212210000128
FD02171312820000671262021424125
123111000001010008634
FD01212411989001715151719193221118256
106370400035241110047
FD002621138500071188766510132
2011102000120310200043
FD993021141163004871161167510160
175252200001203011344

04:30目覚まし時計で起床。SSBではなかなか浮き上がってこない感じだ。CWの方がメインになる。3〜5エリアがぼちぼちとれているのだが、ぜんぜん爆発してくれない。どうも、0,9エリアの延長といった感じでの入感である。

7時を過ぎると、気温がぐんぐん上がってくる。ここで小爆発でもほしいところなのだが、各局スポット的にQSOできるのみで続かず。撤収リミットに設定していた08:15がやって来てしまった。

うーむ、1エリアは昨年のFDでは交信局数最高を記録したものの、今年は落ち込みが激しい。こんなCONDXだったら、横着せずに8エレを上げるべきだったか。しかし、このCONDXのギャップは、間違いなく5エレと8エレのゲイン差以上あるだろうし、難しいところではある。(だから2本あげろって?)

Area1234567890total移動地
FD06193743130251892能代市
FD0565726220440115162八森町
FD0423132014111334131119171田代町
FD0327312162984990二ツ井町
FD0258316816182211125八森町
FD01562220291542376821256男鹿市
FD0042637311297618132能代市
FD99143111444642926160田代町

というわけで、Esは出ず、9と0が良かった反面、1エリアはイマイチ。これは9,0方面にダクトが形成されて、そのダクトの外へは出ていけなかった・・・のか?

それはさておき、いつもとはかなり異なるCONDXであったことは間違いなかろう。出来高については、今回フル参加ではないものの、2003年の成績を超えているし、ま、いいか・・・といったところ。CWでのQSOは42ということからも、CONDXがもう一つだったということは窺える。

ということで、08:15でさっさと撤収。9時には帰宅。シャワー浴びて飯喰って、恐怖の(^^;)役七夕だ。

*流星バースト* MS(流星散乱)というのは正しくないのでは?と思われる。MBと略せばいいのかな?


※東北3位(12局エントリ) 部分参加の割に上位。ちなみに、1位2位よりもマルチは上(ただしCWの1位2位には1マルチ届かず)。てことは、08:15以降、CONDXは上がらなかったものと思われる。

BACK to SHACK & FIELDS of JA7KPI