2023年1月10日 Jeff Beck先生が 細菌性髄膜炎のため死去。享年78。
Jeff Beck先生が亡くなったとのこと。悲しい・・
中3で Got The Feelingを聴いてファンになりました。アルバム Jeff Beck Groupは 3枚持ってます。R.I.P. (Twitter)
超合金とかサイボーグとまで形容された Beck先生が まさか 亡くなるとは・・
80歳になっても 何かしら新しいサウンド/フレーズを聴かせていただけるものと 期待して待っていたのだが・・ それは叶わなかった。
Beck先生を最初に認識したのは 某ミュージックライフ誌。ベック様は交通事故の怪我から快復し ロンドンのディスコティークでバンドのメンバを物色している・・という記事だった。1970年頃だったと思う。
その後、自身のリーダーバンド(第2期ジェフ・ベック・グループ)を結成。当方は 中学3年。レコード店(名曲堂)で シングル『ガット・ザ・フィーリング - I Got The Feeling』を発見して購入。アルバムは高いので手が出なかった。
で、この一曲でファンになってしまった。
次のアルバム『ジェフ・ベック・グループ - Jeff Beck Group』は高校1年で手に入れ、それこそ すり切れるほど聴いた。ボブ・テンチの Vocalトラックも良かったが、インストゥルメンタルの 2曲 (I Can't Give Back the Love I Feel for You) (Definitely Maybe)も それ以上に良かった。これで 当方の 方向性が決定したといっても過言では無い。
はっきりいって、Jeff Beckの ベスト・アルバム・・当方の大好きなアルバムといえば、Blow By Blow も確かに良いが、この Jeff Beck Group 通称オレンジ・アルバムなのである。
その後、浪人生のときに『Blow By Blow』を聴いて 完全にハマってしまい、1980年には 武道館のLiveにも行った。
そして・・ 2010年の『エモーション・アンド・コモーション - Emotion & Commotion』*1には狂喜。期待以上の出来だった。65歳過ぎてこれほどの作品を残せるとは・・
まだまだ スゴい作品を作り出せるのではないかと期待していた。しかし、突然の病魔がそれを阻んだ。今年には来日公演も予定されていたが・・残念。悲しい・・
2023.1.26 追記:
全く恥知らずだが、初めてワン・コーラス弾いてみた。どこまでブラッシュアップできるのか・・
それはそうと・・ Diamond Dustって、ハミングバードでギター弾いてた Bernie Hollandの作曲だけど、24小節の循環コードになっている。Blow By Blowでのアレンジメントは たぶん マックス・ミドルトンなんじゃないかな。2小節ズラして転調っぽく聴かせるのは秀逸。ジョージ・マーティンは こんなアレンジはしないだろう。たぶんストリングスだけだね。いやまてよ、2小節ズラしは Beck先生が そう弾いちゃったって可能性も高いな・・ うん、そうかもしれない。だとしたら、ものすげー・・
あと、ベースはフィル・チェンだけど、途中(2分30秒あたり)から シンセベースに変わってしまうよね。そしてまた(4分30秒あたりで)元に戻り、(5分30秒あたりで)またシンセベースになる。このシンセはマックスおじさんだよね。
それから、あらためて聴いて スゲーと思ったのが リチャード・ベイリーのドラムだ。当時まだ 19歳ってことだが、ほんとかよ・・って感じ。(^^;)
*1 日本のオリコンアルバムチャートでも 9位を記録。
*2 Tada/KPIは、先生のマネをして指と爪でギターを弾くようになった。もう 15年くらいになる・・ (さすがに Scatter Brainはピック使わないと弾けない。)
本当に残念です…<br><br>KPIさんより、ほんのちょっと下(たぶん1,2歳)の私は、「ギター殺人者の凱旋」(邦題史上優勝!)からでした。<br>ビートルズ→Zepと来てヤードバーズに戻りかけたところでの必然の出会い。そこからBBA,JBGと後追いし、気がつけばアコギをエレキに持ち替えてる自分がいました。<br>ただ、悲しいかな、彼のコピーをしようとすればするほど、己の才能の無さを嫌というほど思い知らされ、それでも還暦過ぎた今でもギターにしがみついたりつかなかったりしていますf^_^;<br><br>KPIさんのベックに対する熱い思い、文面からひしひしと伝わってきました。<br>ヨーロッパの島国で生まれ育ったギター少年が、極東の島国の少年に、これだけ長きに渡り影響を与え続けているって、ステキ過ぎると思います。<br>サイクル20の終わり頃に始まった物語は、サイクル25の初めまで、確実に日英を繋ぎ、これからも続いていくことでしょう。
LZTさん書込みありがとうございました。<br>今は Blow By Blowの Diamond Dustをなんとか弾こうとしておりますが、メロディはなんとかなっても展開できません。Beck先生はどうやって弾いているのでしょうね。(^^;)
KPIさん、Blow By Blowの中の曲のコピーは、とうの昔に諦めたワタクシです^^;<br>Diamond dustはもちろん、Scatterbrainなんか、死んでも出来ません。そもそもいまだにピックを使わないと弾けないので、彼のあのニュアンスの再現なんて永遠にムリですf^_^;<br><br>仰る通り、「オレンジアルバム」は決定打でした。オードリーとは何の関係もないTruthも含め、JBGは彼の個人的巨大遺産であると同時に、ロックの礎だったと思います。諸説あるようですが、JBGがなければZepの登場はなかった(か、別の形になっていた)と思います。<br><br>個人的にはBlow By Blow,Wiredの時期からリアルタイムに彼の音に触れだした身で、ライブは2005年の東京国際フォーラムの1回しか行けていません。しかし、彼の残してくれた音たちは、私の中に確実に残り、ともするとギターの練習をサボろうとする私の背中を「才能がないんだからせめて練習だけはしろ」と強く押し続けてくれています。<br>彼の新曲やライブに触れることが最早叶わなくなってしまったのは、本当に寂しく悲しいことです。<br>極東ギター少年(現中年、老年?)としては、せめて彼の残してくれた遺産を聞き続け、ほんのちょっとだけ彼のプレイの再現(のようなこと)をしていきたいと思います。