FTP
ファイル転送

Webサーバにページを登録するには、
FTPソフトを使ってページのHTMLファイル群をサーバに転送する必要があります。

ホームページ ビルダ等、転送機能の付いたWebページ(ホームページ)作成支援ソフトもありますが、
ここでは詳しく解説しませんので、ソフトの HELP/マニュアルをよくお読みになってください。


FTPソフトとは?

まず FTP とは何かというと File Transfer Protocol の略でして、「ファイル転送手順」のことなんです。
速い話 FTPソフト とは、あなたのディスクの中のファイルをネットワーク経由で他のコンピュータにコピーしたり、その逆・・他のコンピュータにあるファイルをあなたのコンピュータのディスクにコピーしたりするためのソフトウェアです。

一般的に、FTPソフトはファイル転送機能の他にも ファイルやディレクトリの作成 / 削除 / 名前変更 / パーミッション設定 などの機能を持っています

FTPソフトの種類

FTPソフトといっても、実にさまざまな種類があります。

  1. ftp.exe Windowsに標準で付属しています。機能はそこそこですが、すべてコマンド入力しなければなりません。しかし、これを使って転送している方も実在します。
  2. Winftp 筆者は以前はこれを使っていました。
  3. Ws_ftp 今はこれを使ってます。個人で使う限りフリーウェア扱いです。
  4. CuteFtp 筆者は使ったことありませんが、使っている方も多くいらっしゃいます。
  5. Fetch Macintoshの定番ソフトとして有名です。日本語版 Fetch-J もあります。
  6. Netscape Navigator 実は、ネットスケイプ ナビゲータ でもできるのです。もちろん、Composerにも転送(出版)機能があります。
  7. 小次郎 機能をWebページ(ホームページ)の登録/更新に限定させることにより、簡単操作を実現しています。
  8. FFFTP これも使いやすいソフトです。

と、まあ、いろいろありますので、インターネット関連雑誌の付録CD-ROMの中等を探してみてください。上の例でいくと、2, 3, 4, 5 ,8あたりがお勧めです。(CGIファイル等の パーミッション の変更は、小次郎 や Netscape ではできません)
2, 3, 4 には英語版しか存在しませんが、GUIですからなんとか使えますのでご心配なく。
5 の Fetchには日本語版がありますが、これはMac専用です。1 の ftp.exe は、パワー・ユーザやDOSファンでない限りお勧めはしません。7 の 小次郎は作者が日本人ですから当然日本語マニュアルが付いています。(たしかFFFTPも国産)

なお、CuteFTP や 小次郎 はシェアウェアです。シェアウェアは、継続して使用する場合は有償であることに注意してください。

最近では、Webページ作成支援ソフトにも転送機能が組み込まれるようになってきました。しかし、ファイルとディレクトリ(フォルダ)の基本概念を知らずに転送しようとしてもうまくいかない場合があります。
ファイルとディレクトリについては、 Create Your Own Web Page の項で若干解説してありますので、参考にしていただければ幸いです。

Webサーバに接続する

ファイルを転送するには、まず Webサーバ に接続する必要があります。
まず、プロバイダに通常どおりダイヤルアップし、回線接続後に、FTPソフトを起動させます。
Webサイトを見るときは Webブラウザ を使って http で接続するわけですが、ファイル転送のためには FTPソフト を使って ftp という決まりに沿って接続することになります。

接続の設定

代表的な FTPソフトである Fetch と WS_FTP の接続設定画面をご覧ください。 fetch config

まず、必ず設定しなければならないのは、

ホスト(Host)ネーム
ユーザ(User)ID
パスワード(Password)

以上の 3つです。この他の設定は、特に要りません。

ただし、注意してください。一般的に ユーザ(User)ID とは、電子メイルのユーザ名 です。回線接続用の ユーザ名 ではありません。また、ユーザ名であって メイルアドレス ではありませんので、メイルアドレスの @マーク以下は不要です)

当然、パスワードも メイル用パスワード ということになります。(ただし、メイルもFTPも同じIDとパスワードだとすると、セキュリティ的に問題がある・・・ といえるかもしれません ^_^;)

Fetch設定画面の Directory の欄は、Webサーバの どのディレクトリに接続するか を設定するものですが、ここは 空白(なにも設定しない) にします。なにも設定しなければ、自動的に自分(あなた)のディレクトリに接続されます。

同様の設定箇所は Ws_FTP にもあります (Startupタグ の Initial Remote Host Directory) が、同じく 空白 のままにしておきます。
ws_ftp config
ちなみに、上の Ws_FTP 設定画面の Profile Name とは、単なる 見出し ですので、適当に付けていただいてかまいません。また、 Host Type は、Automatic Detect(自動検出) に設定して問題ありません。

その他、いろいろな設定をすることができますが、あとはそれぞれのソフトのマニュアルをご覧ください。

多くはないと思いますが、ftp://username@www.zcr.jp という形式の接続用入力が必要なもの、また、www.zcr.jp/username というように ~ が無い形式での入力になるものもありますので、各FTPソフトのマニュアル等をよくご覧ください。
(その他、最近のサーバでは、FTPソフトの「PASVモード」をONにしたほうがいいみたいです)

ファイル転送
ws_ftp2

Ws_FTPのファイル操作画面です。左にローカルなハードディスク、右に接続したサーバの中身(ファイル一覧)が表示されています。ファイルをクリックして選択し、→(矢印) ボタンを押すとサーバに転送されます。

Fetchなどでは、PUT と GET という設定がありますが、ローカル→サーバへの転送が PUT です。逆にサーバからローカルへの転送を GET といいます。

ディレクトリ(フォルダ)の作成は MkDir ボタンを使います。削除は Delete です。

ファイルを転送するときは、転送モード に気をつけましょう。
一般的にHTMLファイル、TXTファイル、CGIスクリプト は ASCII(アスキー)モード(テキスト モード ともいいます)で、GIF、JPG 等の画像ファイルは Binary(バイナリ)モード で転送します。

なお、CGIスクリプトは、ASCIIモード転送でなければ動作しません(Windows、Mac、UNIXとも改行コードがそれぞれ違う)し、画像ファイルをASCIIモードで転送してしまうとファイルが破壊されますのでご注意を

最後に、多くのWebサーバでは、全角文字のファイル名は作成することができませんので、全角文字のファイルを転送しようとするとエラーになる場合があります。ファイル名は半角英数字にしてください

また、MkDirボタンでディレクトリを作成することができますが、chmodの機能を使って このディレクトリのパーミッションを 7 7 7 にすることは危険なので避けましょう

ページ更新

ページ内容を修正したり更新するときは、新しいファイルを同一ファイル名で転送すれば、上書き更新されます。
上書きしてしまうと、別にバックアップしていない限り復活はできませんから、注意しましょう。

セキュリティ

一般的に、FTPのパスワードは暗号化されません。したがって、ISP(プロバイダ)をまたいでファイル転送するときなどは、生のパスワードがネットワーク間を流れることになりますし、どんなデータが転送されているのかもバレバレの状態になっています。(ネットワーク管理者であれば、やろうと思えばいつでもストーカーになれます)
と、いうことで、できることならISPをまたぐFTP転送は、避けた方がいいでしょう。


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