JARL 全市全郡 Contest 1999
including data of former ZenciZengun

もちろんCONDXによるわけだが、10月ともなれば、ここ 北 東北 からではQSO可能なエリアは限られてくる。当然、ローカル連中は50MHzにQRVしなくなり、局数も減る。
それに追い打ちをかけるのが全市全郡コンテストの 市郡 区マルチである。局数勝負となるこのコンテストでは、はっきりいって北 東北 から入賞の可能性は、まず無い。
したがって、このコンテストでは「来年もよろしくねぇー」という「ごあいさつ参加」となってしまう傾向が 北 東北 各局にはある。JA7KPIもまた同様であり、このコンテストでは'94年の常置場所からの参加 (マルチCW)の ときを除き、フル参加したことはない。

FT655, EK160 and KyrynBeer そーいうわけで、あまり気合いが入らず、移動地をどこにするかなかなか決まらなかったが、参加前日、移動運用の記録を見て'97年のオール秋田以来、山本郡からはQRVしていないことに気づいた。で、今回の移動地は、秋田県山本郡 山本町 QN00BB と決定。

参加当日の10月9日は幸いなことに土曜日であった。しかも今回はコンテスト翌日も振替休日である。いつもなら、2〜3時間だけ時休をとっての参加となるのだ。

さて、大盛りカレーで腹ごしらえして、出発は16時。しかし、暗くなるのが早いこと早いこと。 アンテナを組み立てているうちに (重いだけでなく、組み立てるのにも時間がかかるのである。この八木は) 真っ暗になってしまった。それでも、なんとか 18時頃には作業終了。一息ついてアンテナを見上げたら、流れ星が1個、2個・・・。そういえば「ジャコビニ流星群」の極大日なんだよな。 (日本流星研究会のWebサイトでは、10月9,10日20時JSTを中心とした数時間、ジャコビニ流星群が予想外の小規模突発を起こしたことが報告されている)

ビールをやりながらバンドを偵察するが、これがなぁーーーんにも聞こえない。(VKはよく聞こえてたんだけどね)
そんなアホな・・・と、福島のビーコンに周波数を合わせると、よかった。聞こえるぅ(いつのまにコールサインが変わったんだろう?)。
とにかく、コンテスト開始直前の時点では、今回も悲惨な伝搬状況になるだろうと予想していたのである。

21時コンテスト開始。しかし、さっぱりである。早くも30分後にはアンテナを北に向けるが、北海道は 1局のみ。
変なCONDXになってきたのは22時台から。いきなり 3と 4ができる。どうも流星バースト(Ms)くさい。この後で 1が聞こえてきた。23時に入って 2もゲット。いつもならなかなか 2までは飛んでくれないのだ。
0時台は伸び悩んだが、1時に入るとなんと 5と 6がとれてしまい、めでたく AJDが完成

Time212223000102030405060708091011121314151617181920Total
CG9911125371003158108465518742000134
1112434000314876353416542000114
CG9825141637101727559243620000110
2213063700162554812342000094
CG97886620001161115353410000071
874620001061015233310000062
CG9600000000000000000007510013
00000000000000000005510011
CG95321179410036610341535181000000165
2276610002459231030110000000118
'94は常置場所でHFメインだったので割愛。また、'96は冷やかし程度だったが、一応掲載。
Area1234567890total移動地
CG99286141157306720134山本町
CG985011100373314110男鹿市
CG9715040142952871田代町
CG96300001601213能代市
CG953021013111575009165阿仁町

at Ishikura-Yamaというわけで、時刻ごとの局数/マルチおよびエリアごとの局数は上記のとおり。

2時台になってさすがにCONDXはしぼみ、5時半まで熟睡。顔をあらって気を取りなおし、戦線復帰。6時台でこれだけできるなんて珍しい方だよな。
ここまでの伝搬は、流星バーストとスキャッタが混ざったような変な感じ。強いていえば、非常に良いグラウンド・ウェーヴといったところか。ただし、爆発まではとてもいかない。バンバンSを振って入感しているのに、いくら呼んでもNGという局も数局・・。伝搬のせい?
この煮え切らないCONDXが昼過ぎまで続く。ところが14時になって東南東方向に正真正銘のスキャッタが発生 (しかし、とうとうスキャッタのお出ましですね。F層もようやく元気付いて来たようで。南米も入感したようだし、来年が楽しみ) 。これが15時台まで続き、16時頃からは南西方向の FAI へと移行。千葉のJE1BMJの信号などはダイレクト方向からの信号も聞こえ、非常にリリースの長いエコーとなっていた。

と、いうわけで1995年の成績にはわずかに及ばなかったが、多彩な伝搬のおかげでACAGで初のAJDも完成し、局数は少ないながらも楽しめたコンテストとなった。なお、CWでのQSOは 45であり、比率としては高かった。
(なもかもなもかも、まだJA7KJRど間違わぇでしまったでが。しかも3回も)

さてさて、今回虫に喰われた箇所は 3箇所であった。今年の夏が異常に暑かったためか、まだヤブ蚊がいるのである。ただし、さすがに力は無いようで逃げ足は速くないし、刺された箇所の腫れも小さかった。

次は、QSOパーティか!? ・・ と、書いたものの、Y2K待機で年末年始の休みはありませんでした(T-T)g

※おかげさまで、F50Mで東北1位でした。

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